ピラティスとは
ピラティスとは、1883年にドイツで生まれたJoseph Hubertus Pilates(ジョセフ・ハベルタス・ピラティス)氏によって考案されたエクササイズです。身体の柔軟性を高め、強化し、バランスを整えるためのメソッドです。体と心を自分の意志でコントロールする能力を、「コントロロジー」と命名しました。「コントロロジー」を意識することで心、身体、精神を完全に調和させ、心(頭、脳)で筋肉をコントロールしようとすることでふだん眠っている何千という筋肉細胞と脳細胞を刺激し、脳の新しい領域を活性化させ、頭の機能を高めることができます。
ピラティスの効果
〇インナーマッスル
スポーツジムでのウエイトトレーニングや筋トレで鍛えるのは、このアウターマッスル(表面の大きな筋肉)です。しかし姿勢を支えるためにはインナーマッスル(深層の小さい筋肉)を鍛えることが必要です。ピラティスでは、姿勢が悪いことを気づかせ、インナーマッスルを鍛えることで正しい姿勢に戻すことができます。
〇姿勢改善
頭、首、背中の正しいポジションを意識しながらエクササイズをするとインナーマッスルが鍛えられ、姿勢が改善されるのです。姿勢が改善することで骨が正しい位置に修正されることで軸が安定します。軸が安定することで関節や筋肉への負担が軽減されます。
〇胸式呼吸
ピラティスでの呼吸は、交感神経を活性化させる胸式呼吸が基本です。息を吸う際にはしっかりと肋骨を広げて、たくさんの酸素を取り込みます。胸式呼吸で胸に空気を深く吸い込むと、肋骨の下に付いている横隔膜やお腹周りのインナーマッスルである腹横筋、そして、骨盤で内臓を支えている骨盤底筋までもが動き腹部が安定します。
〇関節の痛み改善
脊柱を正しい位置に修正することで各関節に負担がかかっていたところが改善します。さらに本来の正しい関節を動かすことができるので安定した動きができます。肩や首、腰など痛い患者様は胸郭・胸椎が動きません。ピラティスでは胸郭・胸椎を大きく動かすことで肩や腰などにかかる負担が軽減します。
ピラティスを行う頻度はどのくらい?
ピラティスの考案者であるジョセフ・ピラティス氏は「10回で違いを感じ、20回で見た目が変わり、30回で体のすべてが変わる」と述べています。
無理なく継続できる頻度で行う
いきなり頑張りすぎる人の特徴として、行う頻度はもちろん、負荷も高めにしてしまう傾向にあります。
普段、意識して使わないインナーマッスルはなかなか鍛えにくいところですし、体のクセや歪みなどを整えていくのは、一朝一夕にはいかないもの。そもそもピラティスはリハビリのために考案されていますので、身体に負担をかけずにできるエクササイズが豊富なのもよいところです。自分のペースにあった頻度と負荷で、無理なく行うことが、長く続けるポイントです。